悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年07月01日(火) 12時01分

食品安全委員会が発足 農水・厚労省の対応も監視朝日新聞

 食品の安全性を科学的に評価する食品安全委員会が1日、内閣府に発足し、委員7人が任命された。同日午後からの第1回委員会で寺田雅昭・元国立がんセンター総長が委員長に互選される見通しだ。行政対応のまずさをさらけ出した牛海綿状脳症(BSE)問題の反省を受けて、農林水産、厚生労働両省から独立した行政機関で、「食」への信頼回復という重責を背負ってスタートした。

 安全委は専門家の集団として、食品の安全性を評価するほか、その評価に基づき農水、厚労省がきちんと対策をとっているか監視し、必要な場合は首相を通じて両省に勧告する。

 委員のうち常勤は寺田氏、小泉直子・元兵庫医科大教授、寺尾允男・元国立医薬品食品衛生研究所長、見上彪・元日本大教授の4人。非常勤が坂本元子・和洋女子大教授、中村靖彦・元NHK解説委員、本間清一・お茶の水女子大教授の3人。

 食品安全担当相には谷垣国家公安委員長が任命された。谷垣担当相は同日の閣議後会見で「安全構築の役割を果たすよう全力を尽くしたい。各省からの独立を守りながらお互いを尊重してやっていきたい」と話した。

 委員会は当面、週1回以上のペースで開かれる。第1回委員会では会議を原則公開にする方針などを確認する。今後は添加物、農薬、ウイルス、遺伝子組み換え食品、危機管理など分野ごとに専門家を集める専門調査会の組織作りを進め、どの課題を優先的に評価するかなどを決めていく。

 農水、厚労両省も同日付で組織を再編した。両省は安全委に対し、体細胞クローン牛やBSE、米などの食品に含まれるカドミウムなどについての評価を諮問する方針。(07/01 11:10)

http://www.asahi.com/politics/update/0701/008.html