2003年07月01日(火) 19時23分

ＧＩＧ詐欺判決　田巻被告に懲役４年「金は生活費に充てる」　／群馬（毎日新聞）

　「設立資金を出せば新会社で雇い、出資額に応じて役職を用意する」と架空の会社設立話で群馬、埼玉、栃木県などの約１４００人から総額２７億円をだまし取ったとされる「ゴールデン・インターナショナル・グループ（ＧＩＧ）」の詐欺事件で、詐欺罪に問われた同グループ代表、田巻恒弘被告（６９）＝横浜市磯子区東町＝の判決公判が３０日、前橋地裁で開かれ、長谷川憲一裁判長は「被害額は大きく、結果は重大」と、田巻被告に懲役４年（求刑・同５年）の実刑判決を言い渡した。
　判決などによると、田巻被告は、新エネルギーを独占販売する商社を設立するように装い、９７年ごろから、求人誌などで出資者を募り、計４７人から総額８９００万円をだまし取った。
　田巻被告は、新会社を設立する意思はあった▽集めた出資金は会社設立の経費として使っており、個人的利得はない——などと一貫して無実を主張。これに対し、長谷川裁判長は「（新エネルギーを）近い将来、実用化する見込みもなく、出資金は被告人自身の生活費などに充てられていた」として退けた。
　弁護人は「厳しい判決だが、被告も一日も早い社会復帰を望んでおり、控訴はしないだろう」と話した。【杉本修作】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030701-00000006-mai-l10