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2003年07月01日(火) 13時38分

宅配便爆発、送り主を逮捕 「拾った砲弾ネットで販売」朝日新聞

 静岡県裾野市の「ヤマト運輸新静岡主管支店」で30日夜、仕分け作業中の荷物が爆発し、アルバイト作業員(20)が顔や足にけがをした事件で、静岡県警は1日、爆発した荷物の送り主である同県富士市伝法の自動車板金工小谷典久容疑者(32)を火薬類取締法違反(不法所持)の疑いで逮捕した。同容疑者は「演習場で拾い集めた砲弾をインターネットで売りさばいていた。爆発するとは思わなかった」と供述しており、県警は同日、容疑者宅を家宅捜索した。

 静岡県警の調べでは、小谷容疑者は6月30日午後9時ごろに支店内で爆発した荷物に入っていた小型の砲弾などを、不法に所持していた疑い。

 爆発後、支店内には火薬のにおいが漂い、直径1、2メートルの範囲に爆発物の破片などが散乱。中には長さ7、8センチの機関銃の部品とみられる金属片があり、ほかに40ミリグレネードランチャーとみられる弾頭や、空の薬莢(やっきょう)が含まれていた。爆発した荷物の送り先は愛知県の個人だったという。

 同容疑者は「今回は11箱を送った」と供述。支店には米軍の弾頭や軍服のような衣類が入った箱が8箱あり、2箱はすでにトラックで東方面に運び出されていた。

 このため、静岡、神奈川両県警と、自衛隊は同日午前4時前から神奈川県中井町の東名高速下り線側の中井パーキングエリアを閉鎖。首都圏方面に向かっていた配送トラックを駐車場中央に止め、約20人が荷台に乗り込み、荷物を開けて検査。積み荷2個から砲弾などを見つけたという。

 支店内に残された8箱からも銃弾類が見つかったが、火薬はすべて抜かれていたという。

 捜索を受けた小谷容疑者の自宅の庭先には、「米軍放出品」と看板を掲げたコンテナを改造した店舗があり、周囲には、「84RR演習弾」と書かれた直径約10センチ、長さ40センチほどの筒状の砲弾など数十本が、かごに積まれたり、地面に放置されたりしていた。(07/01 13:37)

http://www.asahi.com/national/update/0701/005.html