2003年06月30日(月) 19時49分

＜ネット証券４社＞手口情報の提供サービスを共同実施（毎日新聞）

　松井証券とイー・トレード証券、ＤＬＪディレクトＳＦＧ証券、カブドットッコム証券のインターネット専業証券４社は３０日から、取引先である新規上場企業を対象に、４社の売買手口情報を公開後約１カ月にわたって無料で提供するサービスを始めた。証券会社がどの銘柄をいくら買ったかを示す「手口情報」を３０日から東京証券取引所が非開示にしたことを受けた措置で、４社が顧客向けサービスを共同実施するのは初めて。

　手口情報は、東証が取引参加権を持つ証券会社に伝え、投資家や上場企業は証券会社から情報を得ていた。しかし「証券会社と投資家の間に情報格差があるのは問題」といった批判や、「手口を元に投機的な売買が行われている」との懸念もあり、東証は開示を止めることにした。

　しかし４社は、「新規上場企業にとって、手口情報は今後の資金計画を立てる上で重要な情報で、ニーズが高い」と判断。協力して手口情報の提供サービスを始めることにした。【坂井隆之】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030701-00000051-mai-bus_all