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2003年06月30日(月) 00時00分

ETC購入補助制度“渋滞” 取り付けに業者パンク 助成申し込みが殺到し、大幅に取り付けが遅れているETC車載機 東京新聞

 高速道路の料金所を停車せずに通過できるETC(ノンストップ料金収受システム)を普及させようと、国土交通省などが始めた車載機器の購入費補助制度に、受け付け開始直後から申し込みが殺到した。ところが登録業務を請け負う財団法人が処理作業に手間取り、機器が取り付けられない事態が相次いでいる。既に販売店に代金を支払ったドライバーは「いつになったら取り付けてもらえるの」と不満顔だ。

 「取り付け費用を含め二万五千円ほどを前払いしたのに、いまだに機器を設置してもらえない。店は『待ってほしい』と言うだけで無責任極まりない」と東京都港区の男性会社員(54)は憤る。自動車用品の量販店で勧められ、予約をしたが、受け付け開始から十日間を過ぎても取り付けの見通しすら立たない。

 補助制度は、国交省から委託を受けて登録を行う財団法人「道路システム高度化推進機構」に販売店を通して助成を申し込み、購入代金などから一律五千円が割り引かれる仕組み。トラックなどの業務用車両三十五万台、自家用車十万台を対象に、今月十八日から専用コンピューター回線とファクスで申し込みを受け付けた。

 ところが、事前予約をした販売店などから、自家用車の申し込みが殺到。同機構は初日に約二万二千件を受け付けたものの、「回線がつながらない」などと苦情が相次いだ。翌日から専用回線を二倍に増強したが、つながりにくい状況は一週間以上続いた。

 制度のおかげで売り上げが通常の十倍にも跳ね上がったという大手量販店では、各店舗から専用回線がつながらないため、本部が一括してファクスで申し込んだ。

 専用回線を使えばすぐに登録が完了、機器を取り付けてもらうことができ、その日からETCを利用可能。しかしファクスの場合、手続きに約一週間かかる。同機構によると、ファクスで膨大な量の申込書が届いたうえ、誤記や記入漏れが多く、確認や修正作業に手間取り、約十日かかっているという。

 受け付けは原則として三十日までの予定。同機構によると、自家用車向けの補助は二十八日現在で十万件を突破、国交省道路局は自家用車の補助対象を二万台増やし、これまで申し込みがあった分は補助する方針だ。

 もともと有料道路を頻繁に使うトラックなど大型車両への普及が割引制度の第一の目的だったが、肝心の業務用車両の申込件数は二十八日現在で、一万五千九百二十件にとどまっている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030630/mng_____sya_____012.shtml

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