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2003年06月29日(日) 00時00分

JCP、売り上げ水増し ペーパー取引、優良装う 東京新聞

 東証一部上場の宮越商事が実質的に支配するジェーシープランニング(JCP、東京)の株乱売問題で、JCPが最盛期でも、有機食品販売の月商が三千万円程度にすぎなかったことが二十八日、東京新聞の調べで分かった。同社の営業報告書では、二〇〇〇年三月期に約七億円の売り上げを計上していたが、実体のある売り上げは半分以下とみられ、ペーパー取引の計上などで優良会社を装い、株を乱売していた実態が浮かび上がった。

 同社の内部資料や関係者の話を総合すると、同社の有機食品販売がピークに達したのは、一九九八年春ごろだった。ピーク時の月商は三千万円程度で、その後は長期的に漸減傾向にあった。

 JCPが株を大量に販売していた二〇〇〇年十一月には総代理店だった大手総合商社が、業績不振などを理由にJCPとの取引を解消。JCPでは、直接販売に切り替えたが、〇一年一月には、売り上げが月約一千万円にまで落ち込んだ。

 JCPには当時、営業マンが三人しかおらず、売上目標額は、全員合わせても月に千数百万円程度だったという。

 しかし、同社の営業報告書では、二〇〇〇年三月期の売り上げは約七億円、〇一年同期には、約七億四千八百万円と記載。実態との食い違いが目立っている。

 関係者によると、JCPは、関係会社にブランド使用権を売ったり、海外の会社とのペーパー取引を計上したりすることで、売り上げをかさ上げしていた。こうした処理は、下條闊社長の指示で行われていたという。

 JCPでは当時、重要事項の決裁について、宮越商事の宮越邦正社長が最高責任者だったことから、実際には宮越社長が指揮していた可能性が高いとみられる。

 JCPは〇一年三月に増資しているが、引受先などに、こうした業績低下を隠ぺい。逆に年ごとに業績が向上するかのように説明していた。

 JCPや宮越商事は、再三の取材申し入れに応じていない。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030629/mng_____sya_____011.shtml

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