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2003年06月28日(土) 03時11分

<節電器>取り付け直後の全焼2件 岩手では損害賠償提訴毎日新聞

 東京の販売会社「アイディック」(船原新社長、任意整理中)が効果を偽って節電器「省電王」を全国販売していた問題で、大阪府と岩手県で省電王の取り付け、補修工事の直後に製材所などが全焼する火災が2件発生していたことが27日分かった。岩手県の被災者は「製品の欠陥か取り付けミスが原因」としてア社などに約2750万円の損害賠償を求めて提訴した。省電王の効果を巡って全国各地で弁護団結成の動きが広がり、詐欺容疑などでの刑事告訴など法的措置を検討しているが、提訴が明るみに出たのは初めて。【栗田愼一】

 省電王の焼損事故は全国で30件以上あり、経済産業省の独立行政法人が全国調査しているが、建物全焼の発覚は初めて。

 訴状などによると、岩手県北部の全焼火災は昨年8月30日夜に発生。省電王を取り付けた2時間後に省電王付近から出火、一部2階建ての製材所や倉庫計約2700平方メートルを全焼した。当時は無人だった。

 製材所経営者は今年4月、「省電王の構造的欠陥か取り付けミスのいずれかが出火原因なのは明らか」と主張、ア社と受託製造したメーカーなどを相手に提訴した。ア社側の弁護士は「消防の調査では省電王が原因と認定されていない」と反論している。

 また、大阪府北部のケーキ製造販売の工場兼店舗は99年5月21日未明に全焼。経営者によると、省電王を98年秋に購入したが、電気代が下がらないためア社に苦情を訴えると、省電王内の補修工事を実施。火事はその2、3日後に起きた。経営者は「ア社の担当者が現場を撮影しているのを見て、おかしいと思った。同様の火災がないか弁護士を通じて調べたが分からなかった」と話している。男性は2000万円超の損害を受け、再開資金などの借入金返済が続いているという。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030628-00000156-mai-soci