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2003年06月28日(土) 00時00分

男児腸閉塞死亡 『経験と引き継ぎ不足』 調査結果を公表 東京新聞

 東京都葛飾区の都保健医療公社「東部地域病院」で三月、五歳の男児が重症の腸閉塞(へいそく)で死亡した問題で、同病院の調査委員会は二十七日、男児の診断に当たった小児科医の経験不足と、引き継ぎの不徹底などが原因とする調査結果を公表した。

 死亡したのは、葛飾区の保育園児、豊田理貴(りき)ちゃん。調査結果によると、理貴ちゃんは三月九日、腹痛を訴えて小児科医(32)の診察を受け、帰宅したが症状が悪化。同医師から「まひ性イレウス」という軽度の腸閉塞と診断を受けて入院した。

 同医師は経験不足で重症の腸閉塞に当たる「絞扼(こうやく)性イレウス」と気付かず同日午前九時ごろ、日直医に引き継ぐ際に診療録などを使わなかった。日直医も重症の腸閉塞と気づかず、理貴ちゃんは午後四時ごろ死亡した。同病院の鈴木謙三院長は「誤診は事実。ご家族に誠実に対応したい」と話し、医師らを処分する考えを明らかにした。

 理貴ちゃんの母親は「事実経過に間違いがある。遺族への説明よりマスコミへの公表が先で病院の体面を優先したとしか思えず、怒りを感じる」と話した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030628/mng_____sya_____014.shtml

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