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2003年06月28日(土) 00時00分

  執よう、悪質 暮らし破壊神戸新聞

 「殺すぞ」「金返せ」—。違法な高金利で貸し付け、暴力的な取り立てを続けるヤミ金融業者。一日百回以上に及ぶ脅迫電話、勝手に入金して請求する「押し貸し」、身に覚えのない返済を迫る「空(から)貸し」など手口はさまざま。最近では携帯電話で申し込める「090金融」で、高校生が被害に遭うことも。執ようで悪質な手口に、生活を破壊され、時には命を落とす悲惨なケースさえある。身近に忍び寄るヤミ金の兵庫県内被害の実態を追った。(企画報道班)

遺書

 不動産会社に勤務していた神戸市内の六十代前半の男性が昨年暮れ、自宅で首つり自殺をした。住宅ローンが約三百万円、そのほかヤミ金や消費者金融など約十五社に合計二千万円近い借金を抱えていた。

 妻にはヤミ金などからの借金のことは隠していた。利息の返済にも困り、別の業者から借りては返す、という自転車操業を続けていたが、法外な利息から、債務は雪だるま式に膨れ上がった。

 返済が少しでも遅れると、業者は執ように携帯電話で取り立てを迫る。男性は心労から「うつ病」になった。自室から見つかった遺書には一言、「借金が返せなかった」と記されていた。

ダイレクトメール

 神戸地裁で自己破産宣告を受けた五十代女性のもとには、破産直後から、融資を受けたことのないヤミ金業者からダイレクトメール(DM)が届くようになった。

 官報に掲載される破産者名簿で住所を割り出し、業者がDMを送ってきたとみられる。

 女性は破産後も、大学に通う子どもの学費に困っていた。悩んだ末、DMの業者から五万円を借りると、月二万五千円(年利600%)の法外な金利を要求された。

 返済が一日でも遅れると、暴力団員を名乗る男から「殺すぞ」「来週までに百六十万円払え」と脅迫された。

携帯

 携帯電話と銀行口座だけを使って貸し付ける「090金融」の被害は高校生など未成年者にも広がりつつある。

 県内の女子高生は、ブランド品などを購入するための小遣い欲しさに、複数の090金融業者から数十万円を借りた。家族にも話せず、返済のめどもたたないため、さらに別の消費者金融から借金を重ね、結局、家族とともに公的機関に救済を求めた。

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/030628ke114470.html

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