悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2003年06月28日(土) 06時38分

トラフグ養殖のホルマリン問題で回答覆す 芦北郡の業者熊本日日新聞

 トラフグ養殖のホルマリン使用問題で、五月の県調査に対しホルマリン使用を認めた芦北郡の養殖業者が、その後の天草不知火海区漁業調整委員会の調査では「〇二年は使っていない」と答えを覆していたことが二十七日分かった。ホルマリン使用の有無を科学的に証明するのは難しく、業者の話だけを根拠に動いてきた県は苦しい対応を迫られそうだ。

 県によると、四月から五月にかけて、県内六十九のトラフグ養殖業者から聞き取り調査した結果、芦北郡の一業者だけが〇一年に五百リットル、〇二年に百リットル使ったと答えた。

 この結果を受け、同委員会が六月上旬、独自に聞き取り調査を実施したが、業者は「〇二年は使っていない」と、当初の答えを覆した。県の再調査で、業者の倉庫などにホルマリンの現物はなかった。

 県は当初の答えを根拠に、〇二年にホルマリンを使ったとされる出荷前の約四万匹の廃棄を文書で要請。二十七日までに、業者の話を再確認する意味も含めて、要請に応じる意向があるか回答するよう求めた。

 同日までに回答は県に届いていないが、県漁政課は「(〇二年のホルマリン使用が)事実だという確証もないが、事実ではないという確証もない。最初の話に基づいて調査を続ける」。県水産振興課は「引き続き、業者の理解を得ながら廃棄を要請していく」と話す。

 しかし、厚生労働省は「数年前、全国で天然と養殖のトラフグのホルマリン残留検査を実施したが、双方とも大半は検出されず、最大値も同じ六ppmだった。今の技術では、ホルマリンを使ったかどうか区別はつかない」と、科学的な証明が難しいことを説明。廃棄要請の根拠が揺らぎ、県は対応に苦慮している。

http://kumanichi.com/news/local/main/200306/20030628000049.htm

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ