ハマス、攻撃停止宣言対イスラエル　ガザ撤退協議大詰め（東京新聞）

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2003年06月28日(土) 00時00分

　【カイロ２７日嶋田昭浩】パレスチナ自治区ガザ発のロイター通信によると、イスラエル軍との間で暴力の応酬を繰り返しているイスラム原理主義組織ハマスの精神的指導者ヤシン師は二十七日、「攻撃を停止する結論に達した」と言明した。

　期間や条件には触れていないが、武力闘争の継続を掲げる他のパレスチナ組織「イスラム聖戦」などと共同文書にまとめる方向で、調整中であることを明らかにした。

　パレスチナの対イスラエル武力闘争では最大の影響力を持つハマスが、条件付きにしろ停戦の方針を決めたことで、パレスチナ自治政府と各組織との停戦協議は近日中にまとまる見通し。

　それを受けて、自治政府とイスラエルとで話し合いが続くガザからのイスラエル軍の撤退についても、近く発表される可能性が高まった。

　撤退問題では同日、イスラエルのシャロム外相が「（合意は）近いかもしれない」と発言した。

　しかしイスラエルは、テロ組織の解体につながらない「停戦」には応じないとの姿勢を崩しておらず、自治政府がテロ組織取り締まりについて具体策を示せるかどうかにかかっている。