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2003年06月28日(土) 00時00分

規定違反し作業 第二原発3号機朝日新聞・



制御棒 ひび2本21カ所に確認

 東京電力は27日、福島第二原発3号機で制御棒を入れ忘れて燃料集合体を原子炉に入れた操作ミスについて、操作員が社内規定に違反し、制御棒を入れていないのに入れたかのようにチェックシートに記入した上、作業中に交代してはいけないのに、交代して別の作業に移ったことが原因だったと発表した。

 このミスは、3号機の原子炉に燃料集合体を入れる作業中の今月14日に発覚し、東電は15日に発表した。制御棒を入れずに燃料だけを入れてしまうミスが続くと、核反応が進む恐れがある。

 東電によると、制御棒の操作員は3人。うち1人が制御棒の挿入を確認し、チェックシートに記入した。しかし、この操作員は交代の約30分前に、別の作業をするため席を離れた。この時、制御棒1本が入っていないのに、入れたように記入し、別の操作員に確認作業を頼んだ。引き継いだ操作員は、問題の制御棒が入っていると思い込み、制御棒1本が挿入されないまま、燃料が原子炉に入れられてしまった。

 東電は「2人は気心の知れた間柄で、問題の操作員の忙しさを配慮し、引き継いだ操作員が『交代しようか』と申し出たようだ。しかし、持ち場を離れるのは規定に反するし、交代時刻を守ることは基本。それが守られなかったことがミスにつながった」と話した。

 また、3号機の制御棒の計2本21カ所にひび、またはひびのようなものが見つかったことも明らかにした。うち1本の4カ所は、5月に内部告発でひびが見つかっていた。ひびが見つかった制御棒は取り換え済み。東電は「微細なひびなので、仮に使用しても安全に影響はない」と話し、今使っている制御棒の再点検はしないという。


県議会が再発防止徹底へ要望書

東電社長呼び手渡し


 福島原発で今月に入って東京電力の作業ミスや報告遅れが続いた問題で、県議会エネルギー政策議員協議会は27日、再発防止策の徹底を求める要望書を東電の勝俣恒久社長を呼んで手渡すことを決めた。福島第一原発6号機の運転再開を県議会が容認した直後に問題が相次いで発覚したことから、「県議会が東電に振り回されている」などといらだちの声が相次いだ。

 協議会には東電の服部拓也常務らも出席。第一原発4号機での部品落下ミスを東電が今月6日に認知しながら、9日の全員協議会で報告しなかった問題について、議員から批判や疑問が集中した。

 服部常務は「詳細が確認できていなかったので、お話しするまでには至っていないと認識してしまった」と述べて陳謝したが、議員側は「報告すべきかどうかは東電が決めることではない」と反論。「再稼働を急ぐがゆえに、問題が起きたと思わざるを得ない」「『これが最後。今後努力します』というやりとりが10カ月続いている」などと厳しい意見が続出した。
(6/28)

http://mytown.asahi.com/fukushima/news02.asp?kiji=4319

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