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2003年06月28日(土) 03時30分

出入り口 ライターで「焼き破り」 滋賀で侵入盗事件が多発京都新聞

 滋賀県の湖北、湖東地域で6月に入り、強力ライターなどで民家出入り口のガラスを熱してから突き割る「焼き破り」と呼ばれる手口の侵入盗事件が多発している。ガラスの割れる音がほとんどしないため犯行に気付かれにくく、寝ている家人のまくら元から財布を盗む大胆なケースもあった。県警は「強盗事件に発展する可能性も高い」と警戒を強めている。
 県警によると、「焼き破り」による侵入盗事件は5月に4件、6月には伊吹町の8件をはじめ、近江八幡市、湖北町、愛知川町で計20件発生した。いずれも、窓枠や砕けたガラスがこげていたという。
 「焼き破り」は、勝手口ドアガラスや窓ガラスの鍵付近を強力ライターなどの強い火力で熱した後、水を吹きかけるなどして急激に冷やし、ガラスにヒビを入れてドライバーなどで割る手口で、ガラスの破壊音が少ない。6月の被害20件のうち19件は、家人が朝起きて初めて被害に気付いたという。
 ドアの施錠を解除する「ピッキング」や「サムターン回し」と異なり、特殊な工具を用意する必要がなく、「ライターを持っているだけでは怪しまれないため、職務質問などで犯人を割り出すことが難しい」(県警捜査一課)という。
 全国的にも首都圏を中心に被害が増えており、今年5月には神奈川、千葉、埼玉県警が相次いで焼き破り専門の窃盗グループを逮捕している。
 県警は「二重ガラスにしたり、ガラスから手の届かない場所に鍵をつけるなど、防犯対策を施してほしい」としている。
(京都新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030628-00000003-kyt-l25

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