硫酸ピッチ漏れ　県が代執行で処分へ　富士宮（東京新聞）

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2003年06月28日(土) 00時00分

　富士宮市大中里の倉庫で硫酸ピッチが漏れだした問題で、県環境森林部は二十七日、会議を開き、七月下旬までに県が行政代執行で処分に着手する方針を確認した。

　会議には同部担当者と県環境衛生科学研究所、富士保健所の担当者らが出席。硫酸ピッチの処分者が不明なため、産業廃棄物処理法に基づき、七月一日に県公報で撤去の措置命令を公告する手続きを取った上で、七月下旬までに現地での処分を始める。

　また、着手するまでの三週間程度は、現場の監視態勢を強化。現在、県が設置している、有毒ガスの自動測定機を二十八日に一機、追加設置。週明けには富士宮市も設置する予定で、三機で監視を続け、異常があれば、ただちに対応をとることにした。

　処分に着手した場合、完全撤去までに一カ月程度かかる見込み。同部では、処理をさらに前倒しできるよう、努力を続けていくとしている。花岡志郎環境森林部長は「処理に着手すれば、中和作業などで危険性は低くなる。遅くとも暑さが本格化する前までに、着手に持っていく」と話した。