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2003年06月27日(金) 21時19分

[なんとかしてや!]「ヤミ金問題」で被害者の会が報告会 /和歌山毎日新聞

 金融トラブルの被害者の会「あざみの会」(和歌山市小松原通)は、相談に応じたり、金融業者への対応窓口になる以外に、会員の交流のための報告会を毎月開いています。実際に債務整理をしている人を見て自信を持ってもらったり、似た境遇の人同士で励まし合うのが目的です。 
 報告会は二つあり、第1木曜日に開かれている「がんばろう会」には、自己破産や調停に向け弁護士費用をためている会員が集まります。第3木曜日の「木木会」は、すでに弁護士に委任し、債務整理を始めた会員が対象です。任意整理や自己破産で借金が整理できれば「卒業」となります。 
 消費者金融5社に計約300万円の借金をし、昨年10月に任意整理をした県内の60代男性は「借金の恐ろしさを忘れないために」と現在も会に出席し続けています。 
 男性はギャンブルで借金を重ねました。家族に隠し、返済のため休日返上で働きましたが、利息を支払うのが精いっぱいでした。金融業者からの電話で家族にも知られ、後ろめたさやみじめな思いにいたたまれず家出。1週間車の中で生活し、泣きながら「二度と借金はしない」と心に誓いました。 
 男性は5年前にも約200万円の債務を抱え、家族や親類が返済しました。今回の債務も肩代わりしてもらい、その分を毎月5万円ずつ順番に返しているところです。 
 借金で簡単に大金を手に入れても、利息の支払い分を考えると、いかにもったいないことをしていたのか、今になって分かったといいます。男性は会で、他の会員が債務整理に向けて頑張っている姿に勇気づけられ、発言を常にメモにとるようにしています。 
 返済に追われることもなくなり「今は仕事をするのも楽しい」と話します。家族の「頑張れ」という言葉が励みです。親類への返済が済んだら、夫婦でのんびり暮らすのが夢です。 =つづく 
 【小林多美子】 (毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030627-00000003-mai-l30

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