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2003年06月26日(木) 22時47分

テレ朝のダイオキシン報道訴訟で最高裁が9月に弁論読売新聞

 テレビ朝日系「ニュースステーション」の報道で野菜価格が暴落し、損害を受けたとして、埼玉県所沢市の農家らがテレビ朝日などに対し、賠償と謝罪放送などを求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(横尾和子裁判長)は26日、双方の主張を聞く口頭弁論を9月11日に開くことを決めた。

 書面審理が中心の最高裁が弁論を開くことで、農家側の請求を棄却した1、2審判決が見直される公算が大きくなった。

 問題とされたのは、1999年2月1日にニュースステーションの中で放送された特集番組。都内の民間調査会社のデータを基に、所沢市産の野菜から1グラム当たり最高3・80ピコ・グラムの高濃度ダイオキシンが検出され、安全性に問題があるなどと報じた。この影響で、同市産のホウレン草の価格が放送前の3分の1以下に暴落するなどした。

 ところが、その後、ダイオキシン濃度の最高値を示したのは野菜ではなく、せん茶で、テレビ朝日はこれを知らないまま放映していたことが判明。同社は農家側に謝罪したものの訂正放送は拒否したため、農家側が提訴し、裁判では「テレビ朝日は事実関係を検証する注意義務を怠った」などと主張した。

 1審・さいたま地裁、2審・東京高裁とも、「報道内容は主要な部分で真実と認められる」と認定し、農家側の請求を退けたため、農家側が上告していた。

 この訴訟で、農家側はテレビ朝日とともに民間調査会社にも賠償などを求めていたが、同小法廷は26日、調査会社への請求については上告を退けた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20030626i312.htm

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