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2003年06月26日(木) 00時00分

倉庫にドラム缶 業者、期間限定し依頼現場近くに設置された亜硫酸ガスの自動測定器朝日新聞・

 所有者 硫酸ピッチとは知らず?

  人体に有害な硫酸ピッチが入ったドラム缶が富士宮市大中里の住宅街の倉庫で大量に見つかった問題で、ドラム缶を運び込んだ埼玉県川越市の建設業者が倉庫所有者に、「資材を1、2カ月だけ置かせて欲しい」と期限を限定して依頼していたことが25日、関係者の話で分かった。倉庫所有者は、硫酸ピッチとは知らなかった可能性が高く、県警は硫酸ピッチが資材と偽って運び込まれた可能性もあるとみて、調べている。

  関係者によると、昨年10月中旬ごろ、富士宮市内の倉庫所有者が、知り合いの埼玉県の建設業者から「資材を1、2カ月預けておける倉庫を探している。すぐに使いたい」と依頼を受け、「資材を置くだけなら」と了承したという。

  約2週間後に、ドラム缶約数十本がトラック1台で運び込まれた。建設業者は倉庫側に、1カ月分の使用料を支払ったという。

  ところが、ドラム缶は約束の1、2カ月が過ぎても放置され、1月10日ごろまでに追加の数百本のドラム缶が運び込まれたという。倉庫使用料が滞るなどしたため、倉庫側が撤去を申し入れたが、建設業者は応じなかったらしい。

  異臭騒ぎが起きた21日になって、倉庫側が建設業者に確認したところ、「中身は硫酸ピッチだ」と認めたという。

  県警は、硫酸ピッチの運搬方法などに廃棄物処理法違反(無許可収集・運搬)の疑いがあるとみて、運び込んだ建設業者や倉庫所有者らから事情を聴いている。



 亜硫酸ガスの測定器を設置/現場近くに県

  硫酸ピッチが入った大量のドラム缶が見つかった富士宮市大中里の建物近くに、亜硫酸ガスの24時間自動測定器が設置された。市の要望に基づいて県の環境衛生科学研究所が24日夕に設置、周辺住民がデータを確かめられるように公開されている。今後の監視態勢や異常値が出た場合の対応は、26日以降に県や市が協議して決める。

  測定器はドラム缶約470本が放置されていた建物から約50メートル離れた民家の一画に置かれた。

  25日午前8時の測定値は0.051ppm、午後2時が0.038ppmだった。同研究所によると、前日の現場検証で中和剤をまいたため、発生時のレベルより下がっているが、県内74カ所の日常の測定平均値(0.0009ppm以下)よりかなり高く、硫酸ピッチの影響が考えられるとしている。

  市の対策本部は建物の内、外のデータを比較検討し、住民の避難の基準などを早急に決めたいとしている。


(6/26)

http://mytown.asahi.com/shizuoka/news01.asp?kiji=9277

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