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2003年06月26日(木) 22時10分
ホルマリン使用問題 業者に養殖魚廃棄を要請−−知事「無視なら氏名公表」 ／熊本（毎日新聞）芦北郡のトラフグ養殖業者が発がん性が指摘されているホルマリンを寄生虫駆除に使っていた問題で、潮谷義子知事は２５日、この業者が現在養殖中の４万匹の廃棄要請に応じない場合、氏名を公表することを明らかにした。６月定例県議会で鎌田聡議員（県民クラブ）の一般質問に答えた。潮谷知事は「３月に食の安全安心のための基本方針を策定した矢先の出来事で、業者には憤りを感じる」として、「廃棄要請をしたが応じない場合は県産トラフグへの信頼を確保するためにも氏名の公表を行うこととしている」と述べた。 この業者は、県の聞き取り調査で０１、０２年にトラフグ約５万匹に計６００リットルのホルマリンを使用したことを認めた。すでに１万匹は出荷しており、県は残りの出荷停止、廃棄を要請している。同業者はホルマリン使用禁止指示を出す天草不知火海区漁業調整委員会の委員であることが判明しているが、県は調査中として氏名は公表していない。【山田宏太郎】（毎日新聞） |