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2003年06月26日(木) 08時51分

<ヤミ金融>「脅迫電報配達は違法」債務者がNTT西を提訴へ毎日新聞

 悪質なヤミ金融業者が催促のために利用する電報について、「脅迫的な文言であることを知りながら、電報を受け付けて配達するのは違法だ」などとして、大阪府などの債務者十数人が25日、NTT西日本(大阪市)と金融業者を相手取り、損害賠償請求訴訟を起こすことを決めた。来月にも大阪地裁に提訴する方針で、民法上の不法行為に当たるとして、1人につき30万円の慰謝料などを請求する。電報を用いた悪質な催促は全国で急増しているが、支援する弁護士らによると、NTTの責任を問う訴訟は初めてという。

 準備中の訴状などによると、債務者らは今年1〜5月、「回収は手荒なのでそれなりの覚悟を」「指5本送れ」「死ね」などの脅迫的な内容の電報を金融業者から送り付けられた。電報は早朝、深夜に関係なく配達され、「生命の危険にさらされる内容で、ますます不安と恐怖に陥って、精神的な苦痛を受けた」としている。

 NTTについては「ヤミ金融業者の脅迫という違法行為を知りながら、『通信の秘密』を理由に電報を受け付けて配達することは、故意または過失が明らかで違法だ。ヤミ金融業者の問題が表面化し、国や関係者が対策を進めるなか、NTTは電報受け付けを継続すべきでない」と主張するという。

 こうした電報について、NTT西日本は毎日新聞の取材に対し、「電報が督促手段に使われるのは残念。だが憲法の『通信の秘密』という観点から、NTTが電報の内容を確認して拒否することはできない」と説明している。

 訴訟を支援する木村達也弁護士(大阪弁護士会)は「NTTは、ヤミ金融業者の犯罪行為に加担している。精神的に追い詰められた人の生命の危険か、ヤミ金融業者の通信の秘密か、どちらを優先するか法廷で問いたい。慰謝料の額は少額だが、企業などの無責任さがヤミ金融をはびこらせていることを訴えたい」と話している。【ヤミ金融問題取材班】

 NTT西日本広報室の話 まだ訴えが出ておらず、現時点でコメントのしようがない。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030626-00000147-mai-soci

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