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2003年06月25日(水) 06時10分

デジタル家電接続規格統一へ ソニーなどIT大手17社朝日新聞

 家庭内のパソコンやテレビ、オーディオ機器、携帯電話などが、どのメーカーの製品でもコードなしでつながり、音楽や映像などのデータを手軽にやりとりできるようになる。ソニーや米インテルなど情報技術(IT)関連の世界大手17社が、メーカーの壁をなくして相互接続できるよう、データ処理や送受信の規格統一を目指すことで合意した。デジタル家電の開発を加速するのが狙いだ。例えば、A社製のパソコンでインターネットから取り込んだ画像を無線で送って、B社製のテレビに映し出せるようになる。各家庭で家電の使い方、楽しみ方を大きく変える取り組みでもある。

 米サンフランシスコで日本時間の25日未明に、17社が参加する団体「デジタルホーム・ワーキンググループ(DHWG)」の設立を発表する。年内に規格と仕様を統一し、来年前半までに統一規格に沿った製品の販売を目指す。規格は公開し、どのメーカーでも採用すれば共通ロゴをつけて認証する。

 米マイクロソフトも加わっているが、パソコンや家電を制御する基本ソフト(OS)についてはDHWGでは協議せず、ウィンドウズやリナックス、日本製のトロンなど、どのOSでも統一規格にそった製品開発は可能とみられる。

 家庭内のデジタル家電の接続は、すでに同じメーカーの製品同士なら可能になりつつある。配線が不要な無線通信「無線LAN」などの普及で、各社が接続に対応した製品の開発を進めている。だが、通信方式や機器のソフトウエアの違いなどで互換性がなく、他のメーカー製品とのデータ交換はほとんどできない。

 規格が統一されれば、家庭内ネットワークを構築しやすくなる。ブロードバンド(高速大容量)通信でインターネットから取り込んだ音楽や映像を、家庭内のさまざまなデジタル家電で手軽に楽しめるようになる。

 パソコンやネット家電で情報をやり取りする規格ではすでに、データ形式では動画像の圧縮なら「MPEG」(エムペグ)、通信方式では「IP」「無線LAN」などが主流となりつつある。ただ、基本の規格は同じでも細部の違いで様々な仕様が乱立している状態で、さらに次世代技術の開発もばらばらに進んでいる。

 このため、DHWGでは細部の仕様も含めて規格を統一し、互換性がない家電などが生まれないようにする。ただ、次世代技術への思惑もあり、具体的な統一規格の選択では曲折も予想される。

    ◇

 ■家庭内接続の規格統一を目指す17社

【日本】ソニー、松下電器産業、NECカスタムテクニカ、富士通、シャープ、ケンウッド

【米国】インテル、マイクロソフト、ヒューレット・パッカード、IBM、ゲートウェイ

【アジア】サムスン電子(韓国)、聯想集団(中国)

【欧州】フィリップス(オランダ)、ノキア(フィンランド)、トムソン・マルチメディア(仏)、STマイクロエレクトロニクス(スイス)

(06/25 06:10)

http://www.asahi.com/business/update/0625/042.html

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