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2003年06月24日(火) 19時47分

<副作用>胃腸薬「ガスター10」で死亡2件など報告漏れ 毎日新聞

 97年から販売されている胃腸薬「ガスター10」(一般名・ファモチジン製剤)について、製造元の「山之内製薬」(東京都中央区)が死亡例2件を含む計15件の副作用情報を薬事法の期限内に厚生労働省へ報告していなかったことが分かった。同省は山之内製薬に対し、情報収集体制の強化などを指導する方針だ。

 調べでは、ガスター10の販売開始から今年1月末までに、同社の「お客様相談窓口」に服用者の家族などから寄せられた副作用情報は計303件。薬事法では、知られていない副作用で中程度以上の場合は15日または30日以内の報告が義務付けられているが、対象となる副作用15件が未報告となっていた。

 この15件のうち、2件は急性心筋こうそくや肝不全で死亡したとの内容。白血球減少や貧血から重篤になったケースも3件報告されていたが、同省は「いずれも相手の連絡先などが不明で、症例の詳細な検討ができない」と説明している。

 ガスター10は医療用医薬品として使われている有効成分を、一般用医薬品に転用した「スイッチOTC」と呼ばれる医薬品。通常の一般用医薬品よりも厳しい安全対策が課されている。

 山之内製薬広報部は「昨年までは情報の正確性を重んじて医師の診断記録があるものだけを報告していたが、今年から相談窓口に寄せられた情報についても追跡調査するように体制を改めた」と話している。【須山勉】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030625-00000025-mai-soci

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