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2003年06月23日(月) 00時00分

アダルトサイトの請求書送付 5、6月に集中 岩手河北新報

 毎年5、6月になると、使った覚えがないのに、携帯電話アダルトサイトの使用料を求める偽の請求書が送り付けられる被害が岩手県内で報告されている。この時期に、市民からの相談が県民生活センター(盛岡市)などに寄せられるようになったのは2、3年前から。被害が5、6月の2カ月間に集中する背景には、名簿の裏取引が関係しているとみられ、同センターなどでも調査を進めている。(盛岡支社・馬場崇)

<4日間で180件>
 同センターによると、偽請求書が届いたとの相談は、5月27日から30日にかけて寄せられ、相談件数は、4日間で180件に上った。昨年は5月22、23の両日で222件の相談があり、決まって同時期に集中していることが分かる。

 今年の偽請求書は、いずれも「御請求通知書」と記し、携帯電話の出会い系、アダルトサイトの未払い料金3万6200円(一部の通知書には「2万1800円」とあった)を、期日までに札幌市内の都市銀行支店の口座に振り込むよう求めている。振り込みがない場合、自宅や会社に集金に行くほか、法的手段に訴えると脅迫している。

<県外局の消印>
 送り付けられたのは、県内に住む20—60歳代の男性。中には名前が旧姓のままだったり、前の勤務先に届いたというケースも。封筒には山形県内の郵便局の消印が押されている。また、電報で送り付けられた人もいたという。

 同センター相談指導課の小岩勝見課長は「何らかの名簿を手に入れ、そこから住所、氏名を把握して送付していると思われる」と指摘する。

<「春は稼ぎ時」>
 「春は一番の稼ぎ時」と話すのは東京都豊島区内で、名簿取扱業を営む男性(26)。この男性によると、3、4月は卒業入学シーズンのため、学校や会社などが一斉に新名簿を作成し、生徒らに配布するという。このため、ほかの時期と比べ、名簿が流出しやすくなっている。

 偽請求書の送り主は、3、4月の出回りやすい時期に名簿を入手し、それを元手に偽請求書を作成しているとみられる。4月末までに名簿を入手し、それから偽請求書の作成に取り掛かるため、実際の送付は5、6月にずれ込むようだ。

 小岩課長は「送付された地域が県北と沿岸に集中し、さらに20—60歳代の男性が標的にされていることから、送り主は高校などの同窓会名簿を入手したのではないか」と分析する。

 同センターでは今後、偽の請求書を送りつけられた男性らから出身地や出身校などの聞き取り調査を行い、送り主の特定につながる情報を集めていく方針を固めている。小岩課長は「被害に遭った方の中から何らかの共通項が見つかれば、送り主の特定や名簿の流出先が判明するかもしれない」としている。

http://www.kahoku.co.jp/news/2003/06/20030624t33003.htm

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