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2003年06月23日(月) 19時52分
無登録農薬販売 松阪の園芸業者を立ち入り検査−−県 ／三重（毎日新聞）松阪市の園芸業者が、２種類の液体を混ぜ合わせ、成分表示もせずにナスの実の着きを良くする「着果促進剤」として販売していたことが分かり、県は２１日までに、無登録農薬と判断、農薬取締法違反の疑いで業者を立ち入り検査した。同市内の３軒の農家が９９年から４年間、この無登録農薬を購入、使用しており、農家は４月以降出荷したナスの一部約２トンを１８日から自主回収し、未出荷の約１００キロを自主廃棄した。これまで県に健康被害の報告はないという。県によると、無登録農薬は「ナスリーフ」の名称でラベルも張らずに販売。業者が、大阪府の業者から購入した２種類の液体を勝手に混ぜ合わせ、１本（５００ミリリットル入り）３０００円で、９９年から計２０本を３軒の農家に販売していた。園芸業者は「成分は知らなかったが、無登録だという認識はなかった」と話しているという。 この農薬を使用したナスは今年４月から今月１８日までで約７トン、９９年以降後では約３６トンが卸売市場を通じて県内全域に出回ったとみられる。県は業者から農薬１本を回収、県保健環境研究部に農薬の成分調査を依頼しているが、判明までには約１０日かかる。県は「成分が特定されるまでは、健康被害の有無については何とも言えない」と話している。【影山哲也】（毎日新聞） |