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2003年06月23日(月) 15時30分

水源井戸水に有害物質 長岡京 数値改ざん 10年間公表せず京都新聞

トリクロロエチレンなどが検出されていながら公表せず浄水し、給水していた「東浄水場」(長岡京市勝竜寺八ノ坪)
   京都府長岡京市が上水道の水源にしている井戸から、発がん性が指摘される「トリクロロエチレン」など3種類の有機塩素系化合物を、国の環境基準を上回って検出していながら、10年間、事実を公表せず、検査数値を改ざんして議会に報告していたことが22日までに分かった。化学処理や他の井戸水との混合などで基準値を下回る浄水を供給してきたという。
 1989年1月に「東浄水場」(勝竜寺八ノ坪)の配水塔系井戸1本から国の安全基準値(当時の暫定基準で一リットル中0・03ミリグラム以下)を超えるトリクロロエチレン0・096ミリグラムを検出した。99年6月までに「東第二浄水場」(神足棚次)を合わせ計7本の井戸から、テトラクロロエチレン、シス1、2ジクロロエチレンも検出し、最高で基準値を4倍も上回る数値もあった。
 市は、3物質の検査数値147カ所を基準値以下に低く修正し、議会ごとに報告していた。環境基本法による府への届け出も怠っていた。浄水は他の井戸の水を混ぜたり、気化させる曝気(ばっき)処理などで、基準値以下に抑えて給水してきた。
 市は隣接の向日市、大山崎町と同時に2000年10月から府営水を導入し、井戸水との混合で給水している。当時、両浄水場では市内の上水道の約8割にあたる約800万トンを処理していた。
 昨年4月から11月まで水道事業管理者だった小田豊市長は「市民のみなさまの信頼を裏切り、多大なご迷惑とご心配をおかけして申し訳ない。深くお詫び申し上げる。水道水としての基準は満たしていたので、環境基準について組織の甘い体質があったといえる。2度とこのような不祥事を起こさないよう全容解明に全力をあげる」と話している。(京都新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030623-00000026-kyt-l26

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