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2003年06月21日(土) 00時00分

固定資産税を過剰徴収 山武地域9市町村 東京新聞

 山武地域の九市町村(東金市、大網白里町、九十九里町、成東町、山武町、蓮沼村、松尾町、横芝町、芝山町)が何年もの間、家屋の固定資産税の算出方法を誤り、過剰に税金を徴収していたことが二十日までに分かった。還付の必要な対象件数や総額などは調査中で不明ともいい、ずさんな徴税のあり方に納税者から批判が高まりそうだ。 (金杉 貴雄)

■家屋の評価算出法誤る

 東金市税務課などによると、固定資産税は物価上昇率と減価償却率などを基に算出。一般の木造住宅は本来、建築後の年数に応じて、減価償却年数を十五年、二十年、二十五年、三十五年の四区分に分けるが、山武地域では一律に二十五年として計算。十五年、二十年の区分になる建物から、より多く税金を徴収したことになるという。

 また、そうした経過年数による減価の補正率は、一般の住宅、農家住宅、ホテル、劇場、工場など建物の種類によって違い、本来は九つの基準に分けられるが、東金市は三種類の基準しか適用していなかった。

 東金市は、こうした誤った徴収を一九八八年から行ってきたという。現在分かっているのは木造家屋だけだが「非木造家屋についても疑義が生じており、確認作業を進めている」としている。

 九市町村では、広域行政組合が一括して税徴収を行っており、東金市以外の八町村も同様の形で行われてきたとみられる。過剰徴収の一方で、過小徴収もあることになるが、各市町村は過去十年分にさかのぼり、過剰徴収分の返還を決めた。

 東金市の家屋の固定資産税の納税者は、三万三千八百五十三人。百平方メートル程度の一般家屋では、平均的な固定資産税は年十万−十五万円ほどになる。計算ミスでどの程度過剰徴収したケースがあるかは不明だが、十年以上継続していたとすれば、返還も相当な金額に上る可能性がある。

 しかし、東金市は件数や金額は「調査中で資料もそろっておらず、どれほどの規模になるか分からない」とするのみ。計算ミスの理由も分からないとしている。

 山武郡市の固定資産税の過剰徴収が分かったのは、県の指摘がきっかけ。山武郡市以外では飯岡町と山田町でも県の指摘で課税ミスが判明したという。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20030621/lcl_____cba_____000.shtml

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