悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2003年06月20日(金) 18時51分

中国でゆで、秋田で袋詰めのジュンサイ 県が原産地表示を指導 /秋田毎日新聞

 ◇国産か中国産?−−食品虚偽表示、注目の中
 中国生まれの水煮を国内で袋詰めしたら、国産か中国産か——。輸入が急増している中国産ジュンサイの水煮は、加工場所の解釈の違いからこれまで「国産」「中国産」の2種類の表示がされてきた。食品の偽装表示がクローズアップされるなか、国が輸入加工品と定義付けたことから、県は今後、原産地表示を指導することになった。
 ジュンサイはスイレン科の水草で、寒天質に包まれた茎や葉を食べる。山本町の生産量が全国の約95%と圧倒的シェアを誇る。これに対し、中国産は小ぶりだが仕入れ値が半分以下のため、輸入が年々増加していた。
 JAS法によると、生ジュンサイの場合、国産、輸入とも産地表示が義務付けられる。加工品では、国産は原材料産地がいらないが、輸入は原産国が必要になる。
 中国産水煮は普通、中国で生ジュンサイをゆでた後輸入され、同町で酢抜きや加熱殺菌、小分け包装をし、出荷する。国内の作業が「加工」かどうかで国産か輸入かの判断が分かれていた。
 県はこれまで国内の作業を加工と解釈し指導してきたが、国が5月にまとめた表示見解に基づき、「ゆでる作業が加工で、国内の作業は単なる小分け」と改めた。県流通経済課は「境界線上にあったが、今後は統一した表示を目指す」として、7月にも同町の業者を一堂に集め、講習会を開くことにした。
 一方、国産表示を続ける複数の業者は偽装表示問題を受け、自主的に中国産表示に変更し始めた。このため、現在は中国産と国産の表示が混在する。
 今後は中国産で統一されることになるが、早くから中国産表示に切り替えた業者は「損を承知で正直に書いてきた。これまで解釈があいまい過ぎた」と苦言。一方、国産品だけを扱う業者からは「安い中国産が増え、国産も値下がりした。同じ土俵で争えるはずもなく、産地を書いてもらわねば困る」と、当然視する声が多い。【田所柳子】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030620-00000001-mai-l05

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ