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2003年06月19日(木) 21時37分

フタガワフーズ食肉偽装 また県内業者が 「故意でない」社長が弁明 /香川毎日新聞

 昨年2月の「カワイ」に続き、また県内の食肉業者が牛肉偽装——。18日に発覚した食肉販売業「フタガワフーズ」(本店・三木町平木)の、BSE(牛海綿状脳症)対策を巡る国の買い取り制度を悪用した補助金の不正受給問題。この日会見した二川隆一社長(53)は、買い上げの対象になっていない頭肉を混入させて買い上げ申請をしていたことについて「故意ではなく半信半疑」と強調したが、経営存続を優先した不正行為は、取り戻しつつある消費者の食肉業界への信頼を遠ざけた。 【清水直樹、近藤大介】
◇「故意でない」社長弁明
 高松市内でこの日午後に記者会見した二川社長は、冒頭で「消費者や関係方々にご迷惑をおかけしました」と沈痛な表情で謝罪した後、事実関係について説明した。
 二川社長によると、BSEに感染した牛が見つかったことから牛肉価格が急落し始めた01年11月上旬、本来は国の買い上げ事業の対象となっていない内臓肉扱いの頭肉について、「申請が通る県もある」との情報を部下の従業員から聞いた。そのため「半信半疑で」(二川社長)、頭肉を箱詰めして、「ばら肉」のラベルを張って事業主体の全国食肉事業協同組合連合会(全肉連)に提出した。
 その後、雪印食品の牛肉偽装問題が発覚。頭肉などの内臓肉が対象外であり、それを申請していた事実が明るみに出れば経営継続が危ぶまれると判断。02年2月に全肉連に「手違いで内臓肉を申請した」と報告。先月になって申請外と知りながら混入したことを申し出ていた。
 二川社長は、01年11月の申請時に頭肉を混入したことについて、「(制度上)8カ月後に買い戻せるから」と安易に考え、「故意ではなく、半信半疑で混入してしまった」と繰り返し説明。しかし実際には、在庫のものを含めて全体の75%が頭肉などの内臓肉であるのに、申請時には「ばら肉」と記載していたことについて、「手書きでは手続きができないので、印刷されているばら肉のラベルを使った」と話すなど、当初から対象外と知りながら混入させた可能性を思わせる一幕もあった。
 三木町平木の本店は、この日も通常通り営業。社員の一人は「現場では何も分からない。本当に申し訳ない」と驚いた様子。また同町鹿伏のスーパー内の支店で牛肉を購入していた同町内の主婦は「信用してここの肉を買っていたのに残念。食品を売る会社は、他にも偽装があったのではないかと思わせないようにしてほしい」と話した。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030619-00000001-mai-l37

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