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2003年06月18日(水) 23時35分

残留農薬:漢方薬の生薬4種類からパラチオン毎日新聞


 全国約4万人の農業従事者で作る「農民運動全国連合会」(農民連、事務局・東京)は18日、ミカンの皮を乾かした陳皮(ちんぴ)など市販されている漢方薬の四つの生薬から、計6種類の残留農薬が検出されたと発表した。このうち三つの生薬からは、日本で販売・使用が禁止されている殺虫剤が検出された。情報提供を受けた厚生労働省は、漢方薬メーカーで作る日本漢方生薬製剤協会などに安全確認を行うよう指導した。

 農民連が市販されている生薬を分析したところ、陳皮、山茱萸(さんしゅゆ)、大棗(たいそう)、蘇葉(そよう)の4種類から残留農薬が検出された。最も多くの農薬が出たのは陳皮で、日本で使用が禁じられているパラチオンメチル1・138ppmのほか、メチダチオン0・148ppm、マラチオン0・054ppmを検出。山茱萸と蘇葉からも禁止農薬パラチオンなどが検出された。

 日本には生薬の残留農薬基準がほとんどない。食品の残留基準に照らすと、今回基準を超えたのは陳皮のパラチオンメチルだけだが、農民連は「国民の安全のためにもチェックを強化すべきだ」と求めている。

 農民連は昨年4月、中国産冷凍ホウレンソウに国の安全基準を超える農薬が含まれていたことを初めて明らかにした。【須山勉】

[毎日新聞6月18日] ( 2003-06-18-23:35 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030619k0000m040071002c.html

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