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2003年06月18日(水) 15時31分

<八丈島民>本土並みのブロードバンド求め石原知事に直訴へ毎日新聞

 需要が少ないとしてインターネット環境の整備が遅れている伊豆諸島・八丈島(東京都八丈町)の浅沼道徳町長と住民有志が19日、「離島にこそブロードバンド(高速・大容量通信)を」と本土並みの通信環境の整備を求め、石原慎太郎知事に支援を要請する。伊豆諸島では、遠隔医療や教育現場でIT(情報技術)が大きく役立つと期待されているが、光ファイバーでは数十億円もの設備投資が必要なため、実現のメドが立っていない。

 人口9105人の八丈島では現在、1000人以上がインターネットを利用しているという。だが、通常の電話回線やISDN(統合サービスデジタル網)を使って接続するしかなく、通信料も利用時間に応じて加算されるため、画像や音声などデータ量が大きい送受信では、長時間を要し、料金も跳ね上がる。

 都立八丈高校の清水紀行教諭(34)ら住民有志は昨年9月、「八丈島にブロードバンドを推進する会」を結成し、署名活動を続けている。清水教諭は授業でパソコンを教えているが、複数の生徒が同時にインターネットに接続した場合、ISDNでは画面表示に時間がかかりすぎ、使いものにならない。

 急病人が発生した場合も、光ファイバー接続なら、島の病院で撮ったレントゲン画像を瞬時に本土の都立病院に送信し、専門医の助言を得て応急措置を施すことも可能になるという。

 清水教諭は「ブロードバンドが実現すれば、最新のIT教育に取り組めるようになり、医療や観光にも生かせる」と話している。

 しかし、「需要のあるところには設備投資するが、離島や山間部は人口が少なく、採算の面で困難さがある」(NTT東日本広報室)のが現状。NTT東日本は7月18日、三宅島を除く伊豆七島で「フレッツISDN」(64キロbps)の通信サービスを開始し、毎月2800円の定額通信料で使い放題となる。だが本土では、通信速度が100倍以上速いADSL(非対称デジタル加入者線)や光ファイバーなどのブロードバンドが普及してきている。

 東京都は今年3月、今後10年間の「離島振興計画」を策定し、「離島こそ、情報通信基盤の整備や技術革新が必要で、ブロードバンドが不可欠」との認識を示した。島民たちは石原知事の対応に大きな期待を寄せている。【奥村隆】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030618-00001059-mai-soci

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