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2003年06月18日(水) 10時07分

牛肉偽装さらに3社、農水省が刑事告発も検討読売新聞

 BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)対策で国が実施した国産牛肉買い上げ事業で、対象外の豚肉などを混入して買い上げ代金をだまし取ろうとした業者が、新たに3社あることが17日、わかった。

 この事業を巡る牛肉の意図的な偽装発覚は、詐欺事件などに発展した雪印食品、日本食品、日本ハムグループに次ぐもので、農水省は18日に3社の名前を公表し、刑事告発についても検討している。

 農水省によると、3社はいずれも西日本地区に本社がある食肉会社。買い上げ事業の対象外である豚肉のほか、牛の内臓など計数トンを国産牛肉に見せかけて買い上げ申請していた。事業は、1キロあたり平均2072円(保管費なども含む)で買い上げることになっていた。

 買い上げ事業を巡っては、雪印食品が30トン、日本食品が123トン、日本ハムグループが4・3トンの輸入牛肉を、それぞれ国産に見せかける偽装事件を起こし、会社の幹部ら計12人の逮捕者を出し、大きな社会問題に発展した。

 農水省は、これらの偽装とは別に、買い上げ事業に申請された約1万2000トンについて、偽装牛肉がなかったかどうかの総点検も進めてきた。その結果、参加した365業者のうち、3分の1に当たる121業者に、品質保持期限切れや骨付き肉など事業の対象外の肉が計約140トン混入していたことが判明した。

 さらに農水省は、これらの肉の混入が意図的な偽装だったかどうかを判断するため、検察OBなどからなる判定会を断続的に開催。判定会は、121社のうち、118社については、事業の趣旨を十分に理解していなかったことや、ミスによる混入などだったとして業者名を非公表とするのが妥当だとしたが、今回の3社については、悪質性が高いと断定、名前の公表が適当と判断した。

 ◆国産牛肉買い上げ事業=BSEの発生で販売が困難となった未検査の牛肉を、国が買い上げて焼却する事業。総事業費は約293億円。全国から約1万2626トンが集められた。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030618-00000301-yom-soci

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