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2003年06月18日(水) 19時41分
コシヒカリの生産履歴公開へ−−県など、トレーサビリティー試験導入 ／新潟（毎日新聞）県農林水産部と全農県本部は今秋、生産履歴を追跡、公開するトレーサビリティーをコシヒカリにも試験導入する方針を決めた。受注増加やデフレ経済のあおりを受けた低価格競争の激化で、県産コシヒカリの偽装表示は全国で後を絶たない。導入で問題の解決を図り、県産ブランドの威信回復を目指す。今年度導入を試行するのは▽北越後▽新潟西▽東蒲あがの▽にいがた南蒲▽しおざわ——の５ＪＡで、参加農家は各ＪＡごとに契約を結ぶ。０５年度には県内全域のＪＡが実施する見通しだ。 トレーサビリティーを導入するコシヒカリの袋にはＩＤ番号が付けられ、他のコシヒカリと分別される。消費者は、全農県本部のホームページ上で番号を入力すれば、生産地域や肥料、農薬の種類などの情報が入手できる。品種がコシヒカリであることをを明確にするため、ＤＮＡ鑑定の結果についても提供が検討されている。 導入後は、消費者とともに効果を検証する会議も設置される予定。県は卸、小売業者など、ＪＡ以外の流通経路の業者に対しても表示に協力するよう要請する。【鳴海崇】（毎日新聞） |