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2003年06月17日(火) 11時33分

自宅で手軽に「WEB健診」 仕事や家事 忙しい人の一方法京都新聞

ネット上から申し込み自宅で受診できる「WEB健診」
   健康への意識が高まるなか、郵便やインターネットなどを利用して、自宅で健康診断を受けられる郵便検診やネット健診が普及してきている。検査項目は、肝機能や腎機能をはじめ、糖尿病、痛風、がんにも及ぶ。仕事や家事、育児の忙しさから健康診断を受けられない人も多く、健康を管理する一つの方法として期待される。
▽自宅で手軽に健診
 糖尿病や脳こうそく、心筋こうそく、動脈硬化などの生活習慣病を予防するには、日ごろからの健康チェックが必要。しかし、発病率が高まる40歳以上の男女のうち、2人に1人は健康診断を受けていない。
 郵便検診やネット健診は、受診率を少しでも高めようとする試みで、原則として受診者は病院に行く必要はない。インターネット上や通販誌上などから申し込み、一定額の料金を送金すると、検査キットが自宅に届く。受診者は自分自身で血液や尿、便を採取して、郵便や宅配便で指定の検査機関に送る仕組みだ。
 特に早期がんでの発見に効果が上がっているとの報告があるほか、恥ずかしさが伴う性病や婦人病の検診では、受診アップが期待される。面談を必要としない郵便検診やネット健診での利点だと言われている。
▽短期間で結果判明
 京都市南区の通販会社「ニッセン」は財団法人愛知診断技術振興財団とタイアップし、通販誌に加えて、2000年5月にはインターネット上で「通販検診」の受け付けを始めた。中高年の人からの利用を想定していたが、若い女性から好反応を得たという。現在は、子宮けいがん、胃がん、肝炎(B型・C型)、クラミジアなど11項目の検診を申し込める。
 伏見区の臨床検査会社「いかがく」は01年10月、同区の医仁会武田総合病院と共に、インターネット上で「WEB健診」を始めた。これまでに全国から生活習慣病や大腸がんなど計2万3000件の利用があり、2、30歳代の男女の受診が多い。
 生活習慣病の場合、料金は5800円で、指先から採取した血液を専用器具で送れば、最短3、4日で完了する。自分の結果を知るにはインターネット上からユーザー名とパスワードを入力すればよいという。
▽医療のフォロー必要
 同社の宮地登三・技術開発部長は「結果が一人歩きする場合もある。医療のフォロー体制が不可欠」と言い、検査後は、同病院スタッフが電話相談を受けつける。一方、同病院の榎田良雄・健診増進部長は「定期健診を受ければ、それだけ生活習慣病や早期がんなどの発見率が高くなる。受診しにくい人には、有効な健康管理法の一つになる」と話している。
 今後、健康意識の高まりや手軽さから、郵便検診やネット健診は普及するだろう。ただし、輸送上のロスと自己採取ゆえに通常検査より、わずかながら精度が低くなる。検査履歴が残るため、個人情報の管理も気がかりだ。あくまで定期健診や人間ドックなどを補完する方法として活用することが望ましいようだ。 (京都新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030617-00000024-kyt-l26

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