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2003年06月17日(火) 19時53分
中継や議事録のＨＰ公開促す ビアンキ市議、犬山市議会で初質問 ／愛知（毎日新聞）◇市長「情報公開は極めて重要」４月の統一地方選で犬山市議にトップ当選したビアンキ・アンソニー氏（無所属）が１６日、６月定例市議会で初めての一般質問を行った。公約に掲げた議会の中継や議事録の公開促進を求めたのに対し、石田芳弘市長は「議事録の公開は行政の公開でもある。市の情報公開条例を、議会の皆様とともに活用したい」と答弁し、議会側に公開への合意を求めた。【五味香織】 ビアンキ氏は米ニューヨーク市出身。９６年から犬山市内の小中学校で英語教育に携わり、今年４月の市議選で３３０２票を獲得、トップ当選を果たした。 この日、質問に立ったビアンキ市議は、議場を見回したり手ぶりを交えながら用意した原稿を読み上げた。「自治体にとって情報公開ほど大事なものはない」と述べ、ケーブルテレビやインターネットでの議会中継▽議事録のホームページ（ＨＰ）掲載▽議事録作成の促進▽議事録の設置場所の増設——の４点を求めた。質問を終え、議事堂を半周して席に戻る時には、傍聴席の真ん中で見守っていた妻恵子さんに向かってウインクする余裕もみせた。 市側の答弁の前に、岡覚市議（共産）が「議会改革の質問は一般質問になじまない」と指摘したが、議長は「情報公開をいかにするかという点で質問を受け付けた」と説明し、議事を進行した。 市側は「議会中継や議事録のＨＰ掲載は、技術的には可能。一つの決断があれば簡単にできる。議員各位のコンセンサス（合意）で決められる」と答弁し、議会側の決断が課題だとチクリ。 続いて石田市長は「外国に生まれた方の感性でわが国の地方政治の矛盾点を指摘して頂くことは大事」としたうえで「情報公開は極めて大事。私も８年前に市長になった時、まず情報公開をやりたかった」とビアンキ市議の提案を歓迎した。 閉会後、ビアンキ市議は「うれしい答弁。市は公開ができると言ったので、議会は公開に反対する理由がなくなった」と満足げ。今後は常任委員会などの場で、さらに公開を働きかけるという。（毎日新聞） |