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2003年06月17日(火) 03時12分

法定金利を大幅に超す利息取り立て 大阪の踏切3人死亡朝日新聞

 大阪府八尾市のJR大和路線の線路上で、同市内の夫婦ら3人が電車にはねられ死亡した事件で、東京の金融業者が夫婦から法定金利(29.2%)を大幅に超える利息を取っていたことがわかった。八尾署は、業者が無関係の近隣住民にも電話して、夫婦に借金を完済させるよう促したことなどから、3人が心理的に追い込まれて自殺した疑いがあるとみて、出資法違反(高金利)や恐喝の疑いで調べる。

 調べでは、死亡した清掃作業員の男性(61)と妻(69)は、この金融業者から小口の融資を受けたが、利息が雪だるま式に膨らみ、執拗(しつよう)な取り立てに悩んでいた。妻は5月12日、同署を訪れ、「4月初めに1万5000円を借り、すでに利息10万円を支払ったが完済できない」と相談。署の担当者が法定金利を超えていることを告げると、「自分で対応します」と言って帰ったという。

 だが、妻は同20日、一緒に死亡した兄(81)を伴って担当者に再度面会し、「業者に電話したが、完済に応じてくれない」と訴えた。妻は電話での融資契約の際、兄の連絡先を業者に告げており、兄も取り立てにあっていたとみられる。担当者がその場で業者に連絡すると、業者側は「それは勘違いでしょう。すでに完済されている」と、虚偽の説明をしたという。

(06/17 03:12)

http://www.asahi.com/national/update/0617/007.html

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