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2003年06月17日(火) 15時00分

名簿屋:背後にブローカー集団 個人情報、頻繁に入れ替え毎日新聞


 指定暴力団山口組五菱(ごりょう)会系の闇金融グループに多重債務者の名簿を販売したとして出資法違反のほう助容疑で逮捕された「名簿屋」の富山潔容疑者(53)は「消費者金融からの流出名簿をブローカーから買っていた」と供述していることが、17日分かった。警視庁などの合同捜査本部は、押収したデータが150万人にものぼることから、富山容疑者が消費者金融業界関係者と接点を持つ複数の名簿ブローカーを抱え、頻繁に新しい個人情報を仕入れていたとみて追及する。

 調べでは、富山容疑者は90年ごろから副業として名簿屋を始めた。当初は中小の消費者金融から月200〜300件のペースで個人情報の横流しを受けて、販売する程度だった。

 その後、94年ごろに東京都・池袋地区に事務所を構え、消費者金融などの多重債務者リストを取り扱うブローカーと接触を始め、事業規模を拡大していったという。押収資料に消費者金融のものとみられるデータが多数含まれており、警視庁は入手経路について慎重に調べを進めている。

 富山容疑者は五菱会系の闇金融グループだけで、少なくとも「FC」「TO」「AR」の三つのグループと取引していたことが分かっている。「FC」グループの責任者、上良泰介被告(30)=出資法違反などの罪で既に起訴=は、富山容疑者の提供情報の新しさに目を付け、傘下の闇金融業者に「リストは富山から買うように」と個別に指示していた。このため複数業者が同じ名簿に基づいて営業し、同一人物に過剰に貸し付ける結果を招いたという。

 こうした名簿売買で、富山容疑者の銀行口座には99年8月〜昨年12月に、7600万円の売り上げの入金があったが、FCグループは現金で取引しており、実際の売り上げはさらに膨らむものとみている。【田中義宏】

[毎日新聞6月17日] ( 2003-06-17-15:00 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030617k0000e040057000c.html

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