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2003年06月16日(月) 00時00分

インターネット対応型テレビ、今後の展開は…ライバルはパソコン!?ZAKZAK


インターネットに接続できる地上波デジタル対応テレビ ソニー、東芝といった主要電機メーカーのインターネット対応型テレビが年内に出そろい、今年はテレビの「ネット接続元年」となりそうだ。

 レンタル店に行かなくても、高速インターネット経由で配信される数千、数万の映画やドラマを居ながらにして選び、大型テレビで楽しむという夢へ一歩近づく。だが、テレビ視聴可能なパソコンとの差別化をはじめ課題も多く、メーカー側の創意工夫が問われる。

★デジタル放送追い風

 テレビのネット接続が本格化し始めた背景には、加入者が5月末で800万件に迫ったADSL(非対称デジタル加入者線)などブロードバンド(高速大容量)通信の急速な普及がある。

 加えて、高画質な映像やネットとつながって、双方向通信を利用した視聴者参加型の番組などを楽しめる地上波デジタル放送が12月に3大都市圏の一部で開始。総務省は「2011年までに1億台」というデジタル地上波テレビ受信機の普及目標をぶち上げた。

 デジタル地上波の先陣を切って東芝は、6月5日に対応テレビを発売した。ただしネット接続機能は、デジタル放送に付随したサービスを利用するためのもので、パソコンで可能なホームページの閲覧などができない。

 松下電器産業が5月15日に発売したテレビは、簡単なリモコン操作で行楽地情報や映画、コンサートのチケット情報が見られる。だが、地上波デジタルは視聴できず、見られる情報も限定的。

 一方、日立製作所が昨年11月に発売したプラズマテレビの一部機種は、テレビとホームページの2画面の同時表示もでき、機能はパソコンに劣らない。ただ、専用のMPU(超小型演算処理装置)を追加したため、ネット接続機能がないテレビより約7万円高く、各社の製品は一長一短の状況だ。

★ライバルはパソコン

 そこで、デジタルテレビの最低限の共通技術仕様を決めようという機運が高まり、松下が旗振り役となって「デジタルテレビ情報化研究会」が4月に設立された。ソニー、日立、東芝、シャープなど国内計9社が参加し、どのメーカーのテレビでも番組内の視聴者投票など、一定のサービスを利用できるようにすることを目指す。

 ただ「現在はテレビがネットにつながる意味はあまりなく、パソコンで十分」(業界関係者)なのが実情だ。パソコンとの差別化のため、ソニーは、プラズマテレビなど大画面でも高画質なネット配信映像を楽しめるよう研究しているが「映像の信号処理や著作権管理など課題は多い」(ソニー)という。

 さらに、大量の情報を送受信できる光ファイバー網の普及も不可欠な課題。テレビが「ネットにつながって良かった」と実感できるようになるには、まだまだ時間がかかりそうだ。

ZAKZAK 2003/06/16

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_06/3t2003061608.html

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