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2003年06月16日(月) 20時48分

多重債務者名簿販売業者を逮捕 出資法違反幇助容疑で初朝日新聞

 多重債務者など約6万人分の名簿を貸金業者に販売して高金利での融資を手助けしたとして、警視庁と広島、愛知県警などは16日、埼玉県川越市古谷上、名簿販売業「三恵データサービス」代表、富山潔容疑者(53)を、出資法違反(高金利の幇助=ほうじょ)の疑いで逮捕した。この容疑での名簿業者の逮捕は全国で初めて。

 警視庁生活経済課などの調べでは、昨年2月から6月にかけ、東京都新宿区西新宿3丁目にあった貸金業「ユウユウクレジット」に多重債務者約6万人分の氏名や住所のデータを60万円で販売。これをもとにユウユウは、横浜市内の無職女性(46)ら3人に法定の約320倍の高金利で貸し付けており、富山容疑者はこの違法貸し付けを助けた疑いが持たれている。

 富山容疑者の会社や自宅からは、約150万人分のデータを記録した光磁気ディスク(MO)などが押収された。「複数のブローカーからデータを仕入れていた」と話している。すでに逮捕されているユウユウの経営者らは「富山容疑者の名簿は内容が新しく、質が良かった」と供述しいるという。

 名簿業者の資料を元に貸金業者が貸し込み、多重債務に拍車をかける場合は年々増えており、警視庁の任意の事情聴取に「名簿屋なくしてヤミ金なし」と話す名簿業者もいたという。しかし、どの名簿を使って融資したかを特定するのは難しく、名簿業者が摘発された例はなかった。

(06/16 19:10)

http://www.asahi.com/national/update/0616/022.html

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