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2003年06月16日(月) 20時57分
ウイルス感染恐れの製剤、厚労省が日赤に回収命令書（読売新聞）日本赤十字社が、肝炎ウイルスなどに感染した恐れのある輸血用血液製剤の回収指示を拒否している問題で、厚生労働省は１６日、日赤に対し、薬事法に基づき、来月２９日までに回収指示の実施状況を報告するよう命じた。違反すれば３０万円以下の罰金となる。日赤が血液事業をめぐり、薬事法に基づく命令措置を受けるのは初めて。 坂口厚労相が日赤の藤森昭一社長あてに出した報告命令書は、献血時の検査でエイズ、肝炎などの感染が判明した人について、過去の献血歴を調査し、未使用の輸血用製剤は回収するように改めて指示。日赤が具体的に実施した対応を報告するように求めた。 同省は１２日、検査でウイルスが見つからなかった輸血用製剤で、Ｂ型肝炎に感染したとみられる事故が発生したとして、法律に基づかない行政措置の形で同じ内容を指示した。これに対し、日赤はその日のうちに「世界最高水準の検査を実施しており、指示は非科学的」などとして、指示の撤回を求める異例の意見書を提出。 このため同省は、薬事法に基づく強制的な命令を出すこともやむを得ないと判断した。同省血液対策課は「日赤の対応は医薬品メーカーとしての自覚を欠き、非常に残念だ」と話している。（読売新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030616-00000512-yom-soci |