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2003年06月15日(日) 09時31分

<大阪・八尾市の心中>借金返済に苦しんだ手紙見つかる毎日新聞

 大阪府八尾市のJR関西線で14日未明、同市内の清掃作業員の男性(61)と妻(69)、妻の兄(81)が電車にはねられ死亡した心中とみられる事件で、ヤミ金融の借金返済に苦しみ、心中を決意した経緯をつづった手紙を、妻が知人に送っていたことが分かった。業者に借金の7倍余の額を払わされ、毎晩電話で督促されていたことを訴えていた。府警八尾署は業者の強引な取り立てが心中の背景にあるとみている。

 手紙は便せん4枚で14日午後、知人の無職男性(78)宅に届いた。夫婦は4月に「にっちもさっちもいかなくなった」と男性から25万円を借りた。

 手紙は「悪徳業者にひっかかり、大へん困っております。2万円借り入れして15万円も払わされている」と窮状を報告。業者の電話に「お金がない」と言うと、「近所からとるからな」と脅され、「毎晩、毎晩、デンワに怯(おび)えています。主人も兄も私に同情して死を決意してくれました」とつづり、「死をもってお詫(わ)びします」と結んでいた。

 無職男性に未返済の20万円のうち5万円は妻が13日夕に支払いに訪れた。あと10万円については夫の給料で返済できると手紙に書いていた。

 また、妻は警察に相談に訪れていたといい、手紙は「警察の方は絶対に払わないようにいわれております」と記していた。

 無職男性は「私にも業者から『保証人だから支払え』と電話がかかってきた。3人の死が無念」と話した。【沢田石洋史】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030615-00000084-mai-soci

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