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2003年06月15日(日) 05時30分

<医療ミス>リピーター医師の処分強化求める署名3万人毎日新聞

 妻が出産事故で寝たきりになった三重県四日市市の小学校教諭、伊藤永真(えいしん)さん(37)が、医療ミスを重ねる医師への行政処分の強化を求める署名活動を始めたところ、3週間で3万人分が集まる広がりを見せている。かつての教え子やその父母が街頭に立ち、看病に追われる伊藤さんを支えてきた。「先生の苦しみを繰り返してはいけない」と近く厚生労働省に署名を提出する。【嶋野啓二郎、江刺正嘉】

 伊藤さんの妻(32)は01年12月に四日市市内の産婦人科医院で長女を出産した際、麻酔によるショック状態に陥り、今も寝たきりの状態が続いている。この医院ではこれまで新生児に重い障害が残る3件の事故が起き、1件は示談が成立、残る2件も医院側がミスを認めて和解を申し入れた。

 4件目の事故に遭った伊藤さんは今年1月、院長だけでなく、ミスを繰り返す「リピーター」医師を放置してきた国の責任も問う国家賠償訴訟を津地裁四日市支部に起こした。さらに医療被害者らと「リピーター医師をなくす会」を作って代表になった。

 5月23日から始めた会の署名活動では「ミスを繰り返す医師は技術や注意力に明らかに問題がある。最優先に処分を検討しなければならない」と訴えている。処分を決める厚労相の諮問機関・医道審議会にも「今の体制では医療ミスの情報収集自体が不十分。医療に詳しい弁護士や学者をスタッフに加えるべきだ」と求めている。

 伊藤さんの活動を知った教え子の高校生や社会人、PTAによる支援の輪は広がり、繁華街での街頭署名に加えて署名用紙が回覧されている。会の事務局長を務める恩村清美さん(44)は「大勢の人の協力で目標の1万人をはるかに超えることができた。大きな力となるでしょう」と反響の大きさに驚いている。

 署名した四日市市の主婦、石原香理さん(28)は「長女を出産する時、胃痛でもらった薬は妊婦が飲んではいけないものだと分かってびっくりしたことがある。人ごととは思えない」と話した。

 問い合わせは会のメールアドレス(stop.repeaterdr@mbh.nifty.com)へ。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030615-00000078-mai-soci

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