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2003年06月14日(土) 19時03分

神栖町・ヒ素汚染でボーリング調査 「物証得られるか」焦点に /茨城毎日新聞

 ◇旧日本軍毒ガス説−−被害者ら、祈る思い
 地面を掘る機械音が、神栖の町に響いた。環境基準の450倍に当たる有機ヒ素化合物が検出された井戸の周囲で、13日始まった環境省のボーリング調査。「旧日本軍の毒ガスは、非常に疑いが濃い」(鈴木俊一環境相)とされながら、証拠となる資料が存在しない今、約3週間の調査には物証が得られるか否かがかかっている。責任の所在を示すものが掘り当てられるのか。作業を見詰める被害者たちの目に、祈るような思いがにじんだ。
 午前9時15分ごろ、同省の委託を受けた専門会社の作業員約10人が現場に姿を現し、高さ約5メートルの掘削機を組み立てた。据え付けが終わったのは約2時間後。午前11時半ごろになって、「タン、タン、タン……」というエンジン音とともに、最初のドリルが地中に突き刺さった。
 問題発覚後、約2カ月半後のボーリング調査着手。作業を見守っていた小沢栄子さん(39)は「ただでさえ着手が遅れているので、急いで作業を進めてほしい」と語った。
 ボーリングは、直径4・6センチのステンレス製の管を深さ1メートルずつねじ込んでは引き上げ、中に詰まった土を水圧で弾き出すという手法。管を引き上げる間に、穴に磁気計を入れて周囲に金属がないことを確かめ、弾き出された土に含まれるガスに有機ヒ素化合物などの危険物質が混じっていないか確認しながら進められた。
 同日中に約15メートルの掘削を終える予定だったが、結局、午後5時ごろまでに約8メートル掘ってこの日の作業は終了。作業に携わった専門会社は「地下水を含んだ層に突き当たって穴が崩れ、管を入れ直したため、予定より時間がかかってしまった」と説明した。【中田純平】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030614-00000001-mai-l08

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