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2003年06月14日(土) 09時39分

iモードvsJスカイ 欧州で火花朝日新聞

 携帯電話からインターネットに接続するサービスで、NTTドコモの「iモード」と、写メールで知られるJ−フォンの「Jスカイ」が、海外でしのぎを削っている。早々と100万件を突破したJ−フォンに対し、ドコモは「年内には追いつく」と譲らない。次世代の主力商品で、動画が送れる第3世代(3G)携帯電話の普及に向けた「地ならし」の意味もあり、競争に拍車をかけている。

 iモードは今月26日、新たにスペインでサービスが始まる。海外では昨年3月に初めてドイツでスタート。その後オランダ、台湾、ベルギー、フランスで提供され、これまでに約60万件の契約が成立した。

 いずれも、ドコモが出資したり、技術提携したりしている現地企業を通じてのサービスで、ドコモにはライセンス料のほか通信料の一定率の収入が配分される仕組みだ。

 各国・地域での具体的な利用内容は「どこでも着メロが一番で、出会い系サイトも多い」(夏野剛iモード企画部長)。欧州での文字送信はポケベルと同じ仕組みの「ショートメール」が主流で、インターネットを介するiモードでの利用は少ないという。年内にはカメラ付きの端末を投入して、100万件を突破したい考えだ。

 一方、J−フォンのサービスが海外で初めてお目見えしたのは昨年10月。スタートこそ出遅れたものの、28カ国で事業を展開する親会社、英ボーダフォンの知名度もあり、この3月末に早々と100万件を突破した。

 サービスは「ボーダフォン・ライブ!」の名称で、写真を送る写メールやインターネットへのアクセスを提供。こちらはドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、エジプトなど13カ国。「携帯で写真を撮る日本発の文化が広がり始めた」とJ−フォン。現在は3種類の端末を販売しているが、年内にも新商品を投入して、さらなる拡大を目指す。

 これらのサービスはいずれも第2世代(2G)携帯電話を対象にしているが「今のうちにiモードの知名度を高めておけば、これから本格的な導入が始まる3Gでの規格争いを有利に運べる」(ドコモ)との思惑も、海外進出に拍車をかけている。日本の携帯電話技術は欧州より2年、米国より5年ほど進んでいるとされ「欧州の次は大市場の米国もターゲットに」(同)と鼻息は荒い。(06/14 00:01)

http://www.asahi.com/business/update/0614/001.html

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