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2003年06月13日(金) 02時36分

夢つくし偽装 卸売社長逮捕へ 収益増へ在庫混入 幹部数人も西日本新聞

 福岡県産米「夢つくし」の偽装表示事件で、同県警生活経済課と博多署は十二日、「夢つくし100%」と表示した袋に別品種のコメを混ぜて販売したとして、不正競争防止法違反(偽装表示)容疑で、米穀卸売業「内田米穀」(同県須恵町)の内田正社長(55)ら同社の幹部数人を近く逮捕する方針を固めた。コメの産地・品質表示を偽った容疑で、業者が逮捕されるのは九州で初めて。

 調べでは、内田社長らは昨年四月以降に須恵町の同社工場で、「夢つくし100%」と表示した袋にコシヒカリなど別の数品種のコメを20%前後の割合で混ぜ、数トンを福岡県庁の食堂や県内の複数のスーパーなどに販売した疑いがもたれている。

 県警は三月に同社を家宅捜索して以降、同社の取引先六業者から提出を受けた夢つくしをDNA鑑定するなどしたところ、同社が昨年四月から約一年にわたり、夢つくしの混入米計約千五百トンを「100%」と偽装表示して販売していたことを確認した。

 内田社長は強制捜査を受けた後の記者会見で「(夢つくしは)夏場に味が落ちるため、食味を良くしようとコシヒカリを混ぜた。収益増を狙ったわけではない」と釈明。しかし、その後の調べによって県警は、同社が売れ残ったコシヒカリの在庫処分や価格引き下げを求める取引先の要求に応えるため、安価な別品種のコメなどを混ぜて収益確保を図ったとみている。

 県警は昨年十月に「県庁食堂に表示内容と違うコメが納入されている」との情報を入手、捜査を進めていた。

■「夢つくし」事件

 福岡県産米「夢つくし100%」と表示した袋に別品種のコメを混ぜて福岡県庁の食堂に納入したとして、県警は3月12日、不正競争防止法違反(偽装表示)容疑で米穀卸売会社「内田米穀」(同県須恵町)を家宅捜索。また仲介販売業者(自己破産、福岡市博多区)を捜索した際、別の加工食品の賞味期限偽装容疑も発覚し、県警が摘発していた。福岡県は、登録業者のコメを無作為に選んで混入米がないか調べている。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030613-00000038-nnp-kyu

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