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2003年06月12日(木) 19時04分

ヒ素、県内20カ所から検出−−県の89〜01年度地下水水質検査 /茨城毎日新聞

 ◇最高は基準の約9倍
 県が89年度から01年度に実施した地下水の定期水質検査で、20カ所から環境基準を超えるヒ素が検出されていたことが11日、分かった。最高で環境基準の約9倍のヒ素が確認されているが、県はすべてが自然由来のものとみている。神栖町に次いで鹿嶋市内の井戸水から環境基準の12倍のヒ素が検出されているが、かつて海だった場所が多い利根川流域は自然由来のヒ素が検出されることがあるとして、県は冷静に対処するよう呼び掛けている。【中田純平】
 ◇県、すべて自然由来と判断
 県は89年、ヒ素やカドミウム、鉛など26種類の有害物質について、地下水の環境基準を設定。その後、県内で飲用に使われている井戸から毎年約100カ所ずつ選び、検体を採取して有害物質の含有量を検査してきた。01年度までに県内で基準値以上のヒ素が検出されたのは、神栖町(4カ所)、伊奈町(2カ所)、利根町、水海道市など、利根川流域を中心にした16市町村に分布。県は有害物質が環境基準を上回った井戸水については、その都度、飲用を控えるように指導するとともに、問題の井戸から半径500メートル圏内の約10地点を追加検査し安全性を確認してきた。
 県環境対策課によると、ヒ素は海水中にも含まれているため、かつて海だった地域がある利根川流域では、しばしば自然由来で基準値の5〜10倍程度のヒ素が検出される。全国的には、基準値の約80倍に当たる高濃度のヒ素でも、自然由来と認められた例があるという。
 県は、「井戸水を飲用に使用する場合には、1年に1回程度は自主的な水質検査を行ってほしい」としながらも、「県内でも利根川流域などは、自然由来のヒ素が比較的出やすい地域。有機ヒ素化合物とはまったく別なので、自主検査で基準値以上のヒ素が検出されても冷静に対処してほしい」と呼び掛けている。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030612-00000001-mai-l08

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