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2003年06月12日(木) 00時00分

三和の食品卸売会社 未払い金残し閉鎖朝日新聞・

■1億3000万円詐欺の疑い 債権者、告訴へ
 三和町の食料品などの卸売会社が2月末、多額の未払い金を残したまま突然閉鎖し、会社幹部と連絡が取れなくなっていることを11日、分かった。同社は3月に水戸地裁下妻支部に自己破産を申請したが、5月末に却下された。破産申請手続きをした弁護士によると、未払い額は茨城、埼玉、山梨など約80業者で約1億3千万円になるという。債権者らは詐欺容疑で告訴する準備を進めている。

 債権者でつくる「被害者の会」などによると、同社は昨年11月、米や健康食品、日用雑貨などの卸売会社として設立した。食料品などを業者から買い付け、支払いは納品の翌月末日に指定口座に振り込んでいた。取引量は今年1月、2月と増えたという。

 12月分は1月末に全額または一部が払われたが、1月分は2月28日に口座に振り込まれなかった。業者らが事務所に行くと、倒産するという内容の紙が張られ、社員らは誰もいなかったという。

 ごみ袋やテープなどを納品した三和町の業者によると、12月分は1月末に一部支払われ、残金を会社側に催促したところ、「資金が足りないので2月末に支払う」と話していたという。しかし、2月末の閉鎖で、12月分の一部と1月分の計約200万円が未払いになっているという。

 さいたま市の食料品卸売業者は12月から、レトルトパックのおかゆなどを納品した。12月分の40万円は1月末に支払われたという。1月に入り、「商品が好評なので発注量を増やしたい」と言われて納品したが、1月分約70万円、2月分約180万円が未払いになったままだという。

 破産手続きをした弁護士によると、社長から2月下旬、「負債が増えてやっていけない」と相談を受け、3月初めに下妻支部に自己破産申請をしたが、5月末に却下された。裁判所の判断は「短期的に大量に取引して債務超過になるのが予想できた。破産するのは責任逃れと指摘されても仕方がない」というものだったという。業者には6月初めに文書で通知したという。

 弁護士は「大量に仕入れて金を支払っていない事実があるので、債権者の立場からすれば、支払う意思があったのかと疑われても仕方ない部分がある。社員が詐欺をしていた可能性があるが、連絡が取れない。社長は責任回避をしているつもりはないと思う。本来は破産管財人が事実関係を調査して明らかにすべきだった」としている。

(6/12)

http://mytown.asahi.com/ibaraki/news02.asp?kiji=5900

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