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2003年06月12日(木) 15時54分

清涼飲料水に微量の違法成分、3社が1200万本回収朝日新聞

 この春、大手飲料水メーカー3社から発売されたばかりの清涼飲料水や栄養飲料が、次々と店頭から消えた。使用されていた香料に、微量の違法成分が含まれていたためだ。発売延期となった新製品もある。香料メーカーが「認可された成分と思っていた」のが原因らしい。3社の回収量は計1200万本以上で、損害額は同10億円以上の見込みだ。すでに消費者が口にした製品もあるが、厚生労働省などは「健康に害はない」としている。

 3社は、日本コカ・コーラ▽アサヒフードアンドヘルスケア▽キリンビバレッジ(いずれも本社・東京)。ともに、クエスト・インターナショナル・ジャパン(本社・横浜市)が製造した香料を使用しており、その中に「N−エチル−4−メンタン−3−カルボキサミド」という食品衛生法で認められていない添加物が微量含まれていた。3社は5月下旬から回収を始め、製品はすべて廃棄するという。

 コカ・コーラによると、回収見込み量は清涼飲料水「boco(ボコ)」で約1000万本、「くまのプーさんはちみつレモン」で約200万本。ボコは3月発売で、テレビCMを繰り返し流していた。返品を受け付ける倉庫を借り、問い合わせを受ける電話回線も設けた。これらを合わせた損害額は「集計中」としているものの、「億円単位になる」という。

 アサヒフードは4月に発売したばかりの栄養飲料「アミノショット」約30万本の回収を進めており、損害額は約2億円とみている。

 キリンビバレッジは、ペットボトル入り「メッツ」を4月から5月初めにかけて、東京都内限定で約16万8000本販売。全国販売に向けて、生産を本格化した矢先だった。販売時期を延期したほか、予定していたテレビCMも見合わせた。こちらも損害額は「少なくとも数億円」という。

 3社とも、クエストに損害賠償を請求する考えだ。

(06/12 15:37)

http://www.asahi.com/national/update/0612/027.html

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