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2003年06月12日(木) 10時09分

MS、元社員のシェアウウェア配布停止を要求ZDNet

 米Microsoftの元開発者が設立したソフト会社Esiod Systemsが低価格のシェアウェア「Schnazzle」の発売を計画していることに対し、Microsoftの顧問弁護士が、この計画の差し止めを求める文書を送付した。

 EsiodはMicrosoftの元開発者シッダールタ・ラオ(Siddhartha Rao)、カレブ・ドイズ(Caleb Doise)の両氏が今年設立。Schnazzleは家庭内ネットワーク上のPC間で音楽や写真などのメディアを共有するためのシェアウェアで、近日中に提供開始を予定していた。

 これに対してMicrosoftは、SchnazzleはMicrosoftが計画している技術と類似しており、ラオ、ドイズ両氏がMicrosoftに入社した際に交わした雇用契約の競業禁止条項違反に当たると主張している。Microsoftの標準的な雇用契約では、元社員に対してMicrosoft退職後1年間は、在職中に得た知識を利用して競合製品に取り組むことを禁じている。

 MicrosoftはPCからほかのデバイスにメディアファイルを無線ストリーミングできるWindowsの機能拡張を計画しており、Schnazzleはこれと競合すると、Microsoftは書簡の中で主張している。

 これに対してラオ氏は、ドイズ氏も自分もこの書簡で触れているMicrosoftプロジェクトのコードを参照したことはなく、自分たちのソフトは全く異なるネットワーク手法を利用していると説明。Schnazzleの配布を一時的に差し控えることには同意したが、そのソースコードを引き渡せというMicrosoftの要求とは断固戦うと話している。(ZDNet)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030612-00000026-zdn-sci

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