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2003年06月10日(火) 19時24分

厚労省の水銀含有量発表で相次ぐ販売中止 漁師たちが悲鳴−−銚子市漁協 /千葉毎日新聞

 ◇「キンメダイは安心です」−−PRに躍起
 「キンメダイはメチル水銀を含んでおり、妊婦はご注意を」と、厚生労働省が3日発表したことから、キンメ漁で生計を立てている銚子市の漁師たちが悲鳴を上げている。5日から休漁していた操業は9日、漁獲量を抑制し再開したが、市漁協(堀井康司組合長)は近く民間会社に独自検査を依頼すると打ち出すなど、「安心PR」に躍起だ。
 銚子市沖のキンメ漁は10年前から本格的に始まった。約40キロ沖、水深500メートル付近で1本の糸に針60本を付けて釣り上げる。高級魚に数えられてきた。現在は外川漁港の約50隻、約100世帯が年間約600トンを水揚げしている。
 しかし、厚労省が3日、メカジキやキンメダイなどの水銀含有量を発表したことから、消費者は敏感に反応した。特に妊婦に「週2回以下に控えるよう」求めたことから買い控えが起きた。スーパーや小売店では「販売中止」が相次ぎ、東京・築地市場は連日「売れ残り」が出たという。
 銚子市漁協は4日の浜値が1キロ平均600円と通常の半値に下落したため、5日から休漁した。再開した9日には通常の3分の1に漁獲量を自主規制し、2・6トンを水揚げした。浜値は平均650円だった。
 堀江組合長や漁師たちは9日に記者会見し「毎年夏にキンメダイ祭りを開催し、やっとキンメ漁も軌道に乗ったのに」と困惑した様子だった。「一般家庭でキンメを週に2回食べるなど考えられない」などと厚労省の発表に怒りをあらわにし、「死活問題だ」と訴えた。【新沼章】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030610-00000004-mai-l12

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