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2003年06月10日(火) 23時16分

Windows 98の無償サポートが6月末で終了 - その他の製品サポートは?MYCOM PC WEB

マイクロソフトは同社が1998年7月に発売したWindows 98の無償サポートが6月30日で終了することを受け、デスクトップPC向けWindows OSにおける製品サポート期間やライフサイクルについての説明を行った。

実は、同社はこうしたOS製品のライフサイクルについて、ガイドラインをすでに公開している。公開されたのは2001年2月で、当時はWindows製品のみについてのライフサイクルとして公開された。

このガイドラインは製品の提供期間・サポート提供期間を明確化し、開発計画や導入に関しての情報をすみやかに提供することを目的としており、制定直後は、製品の扱いについては、製品発売後の経過年数に応じた区分として「メインストリームフェーズ」「延長フェーズ」「非サポートフェーズ」と3段階に分けられていた。この区分は2002年10月17日に改訂され、現在は「メインストリームフェーズ」「延長フェーズ」の2段階対応に変更されている。改訂に際してはライセンス提供期間の長期化(3年→5年)、技術サポート提供期間の長期化(最低でも4年→7年)などの変更が行われており、Windows 2000 ProfessionalおよびWindows XP以降の製品からは改訂版のガイドラインが適用されている(Windows 95/98/Me/NT4.0などは旧ガイドラインが適用される)。

メインストリームフェーズとは一般発売後3年間(改訂後は5年間)に渡って行われるフェーズで、OEM・OEM販売代理・小売り・ライセンスなどさまざまなチャネル経由で製品の提供が行われ、有償・無償の各種サポートが提供される期間。延長フェーズとは一般発売後3〜4年目(改訂後は5〜7年目)に渡って行われるフェーズで、提供形態はOEM販売代理とボリュームライセンスプログラムでのダウングレードのみとなり、サポートもオンラインセルフヘルプサポートおよび有償サポートを中心としたものに切り替わる。非サポートフェーズとは一般発売後4年目以降(改訂後には廃止)に行われるフェーズで、販売形態は延長フェーズと同等、サポートに関してはオンラインセルフヘルプサポートのみが利用できる。このフェーズまでくると新たなサポート情報の追加などは行われず、実質的にはサポート終了となる。

○Windows製品のサポート提供について

Windows 98のサポートについてだが、すでに発売から3年以上が経過した2002年6月にメインストリームフェーズが終了しており、現在は延長フェーズにあったが、今年6月30日をもって無償サポートが終了する。有償サポートおよびHotFixの提供は2004年1月16日まで(プレミアサポート契約者には2004年6月30日まで)継続して提供されるが、2005年1月16日にはサポート技術情報を含むオンラインセルフヘルプサポートも終了となる予定。オンラインセルフヘルプサポートにはWindows Update、ダウンロードセンターなども含まれるが、2005年1月16日という日付はあくまで最短の場合のものであり、決定的なものではないという。

ちなみに、Windows 95については2002年12月31日をもって有償サポートを含めたサポートが終了しており、Windows NT Workstation 4.0も最短の場合、2005年12月31日でオンラインセルフヘルプサポートが終了となる予定。Windows Meは今年12月31日まで無償サポートが提供され、その後は有償サポートおよびHotFixを中心としたサポートが2003年12月31日まで提供される予定となっている。

○Microsoft VM

今年1月に下された米国連邦地裁の決定により、Windows XPおよびInternet Explorerへの搭載、単独配布が停止されることになったMicrosoft Virtual Machine for Java(Microsoft VM)だが、これについてはサンマイクロシステムズとの契約もあり、出荷済みの製品についても脆弱性の修正などのメンテナンスが2004年1月2日以降は不可能な状態になっている。

同社では裁判自体が現在も控訴審にあり、完全に終了していないことから、すぐさまMicrosoft VMを使用停止にするというスタンスはとっていない。しかし、段階的に廃止する意向を示しており、今後リリースされる製品、サービスパック(Windows Server 2003やWindows 2000 Service Pack 4)にはMicrosoft VMは含まず、また、Visual J++のメインストリームサポートを今年9月30日までとする、などの措置をとるそうだ。

○Internet Explorer

最新バージョンのIE 6.0 SP1が2002年9月に提供開始されてから少々動きのなかったIEだが、10月にLos Angelesにて行われる「Professional Developer Conference(PDC)」にて次期バージョンの詳細について発表されることが明らかになった。現行バージョンについては、「セキュリティと安全性に注力しながら向上と革新に努めます」とされたのみで、やはり現行バージョンでは大きな機能強化などは行われないようだ。

IEのサポートについては、基本的にはOSに準じたサポート提供となり、最新のサービスパックを適応させたIEがサポート対象となる。Windows 95/98/Me/NT Workstation 4.0の各OS用として出荷されたIEについては旧ガイドラインに準拠する形でサポートが提供される。

現在、企業内などではまだまだWindows 95/98を搭載したマシンが使用されていることも多く、それらOSのサポート体制については関心が高まるところだ。同社では、Web上でその製品がどのライフサイクルフェーズにあるかを診断する「ライフサイクルウィザード」の提供を開始する予定としており、このウィザードを使用すれば、使用している製品に対してどのようなサポートが用意されているかを判断することができる。このウィザードは今月中に提供されるとのことで、Windows 95/98などのOSを使用しているユーザーは現在のサポート状況を確認しておいた方がよいだろう。

取材画像はこちら
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/06/10/05.html

IEチームがそっと語る、次期IEの計画 - 将来の単体提供の予定は無し
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/06/02/18.html

マイクロソフト、Windows NT Server 4.0のサポートを1年間延長へ
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/01/29/21.html

マイクロソフト、ひっそりとMS-DOS/Windows 3.x/Windows 95のサポートを終幕
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/01/15/16.html

マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/

(MYCOM PC WEB)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030611-00000091-myc-sci

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