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2003年06月10日(火) 00時00分

23カ国140件のHPを改ざん ハッカー高校生書類送検 東京新聞

 23カ国のインターネットのホームページ(HP)約140件をイラク戦争反対の内容などに改ざんしたとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと愛宕署は10日、不正アクセス禁止法違反の疑いで、静岡県浜松市、私立高校1年の男子生徒(15)を書類送検した。

 警視庁によると、改ざんされたのは欧米やアジアの政府機関や教育機関、企業などのHPで、これほど大規模なハッキング行為の摘発は国内で初めてという。

 調べでは、生徒は今年3月28日、あらかじめスロバキア共和国の無料サーバーに自らが設置した不正アクセス用の攻撃プログラムを使い、自宅のパソコンから東京都世田谷区の会社員が管理するHPにアクセス。画面の一部に「stop the war(戦争をやめろ)」などの文言を記して改ざんした疑い。

 生徒は「中学2年のころからハッカーにあこがれ、月額3000円のお小遣いから本を買い、不正アクセスの方法を研究していた」と供述している。

 昨年11月から今年4月にかけ、英国や米国などの会社、公共機関のHPを改ざんしたほか、中近東の国の首相官邸など数カ国の政府機関のコンピューターにアクセスし、システムをダウンさせる目的で攻撃プログラムを仕掛けたこともあったという。イラク戦争が始まった3月下旬以降は、HPを反戦の内容に書き換えていた。

 生徒はHP上で「sunakuzira(砂クジラ)」を名乗り、自分がハッキングしたことを自慢するため、改ざんしたHPの画面には「sunakuzira was here(砂クジラここにあり)」と署名していた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20030610/fls_____detail__030.shtml

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